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生活のブレインストーミング / 映画『ヤング≒アダルト』感想

こんにちは!

1年の下半期って、時の流れが早く感じられませんか?

ここ最近は仕事や日常生活で迷うことが多く、それは頭の中が整理できていないからかも…と思い、ここ1週間は真面目にブレインストーミングをしてみました。

次の1週間は、頭の中を整理した記録をもとにしっかりと計画を立てていくつもりです。

1年も終わりに近づいていますが、計画するのも思い立ったが吉日!

 

さて、本日は最近観た映画『ヤング≒アダルト』について。

youtu.be

 

IMDbでの評価があまり良くないので期待していなかったのですが、個人的にはとても良かったです。よくある自己啓発系の映画かなと思い「気楽に観るかー!」というノリで観たのですが、良い意味で裏切られました!

主人公は、37歳のヤングアダルト小説の作家であるメイビス。犬と共にミネアポリスの悪くないマンションに住んでいるが、その生活は自堕落で、連載している小説も間も無く終了を迎える。

そんな時に、高校時代の元彼であるバディから赤ちゃんの誕生パーティーの招待メールを受け取るー

以下、メモ替わりのとっても自己満な感想文です。

【注】ここからネタバレありです。ご注意ください!

私の超個人的な感想で申し訳ないのですが、個人的に印象に残ったポイントを挙げてみます。

仕事が上手くいっていない時って身の回りを充実させるのが難しくなるし、そういう時に限って周りの幸せなニュースが舞い込んできたりして精神的にきついよねと共感する部分もありました。

しかし、主人公の問題は、現在シングルであることでも、元彼に子供が誕生したことでもありません。結末ではそのコアの部分に気づかせられました。

  • 過去に捉われて自分を見失う
    元彼の子供の誕生パーティーに招待され、忌み嫌っていた故郷に戻ると、そこでうまくやっている人たちを目の当たりにします。主人公はそれでも「こんなところにいるなんて可哀想」みたいなことを口にするのですが、要所要所でハイスクール時代の良き思い出を匂わせます。そして、当時の元彼はまだ自分に気があると信じ、同級生のいじめられっ子を都合よく利用する姿から、主人公の未熟さが伝わります。結局、故郷にいる「あの頃の私」から一番脱出できていないのは彼女であり、自分の欲望には忠実である一方で、過去を他人から見た自分の姿に蓋をするために利用しているのではと感じました。

  • ハイスクール時代の人気者
    みんなが羨む人気者としてハイスクール時代を過ごした主人公は、その後も作家(ライター)として都会に移り住み、キラキラした生活を送っていたことは想像に容易です。しかし、彼女は離婚を経験してシングルであり、先述したように仕事も思うようにいかない日々。いつの間にか37歳を迎えて迷いが生じていても、現実に向き合うのは辛い。過去の煌びやかな自分が、その現実を受け入れられない様子に胸がチクチクしました。
    私のハイスクール時代は不人気者でしたが、とにかくシャーリーズ・セロン様の演技が素晴らしすぎるせいで、謎の共感が生み出される事態に…!

  • 人は全てを経験できない
    この映画を見て思い出したのが、「人は全てを経験できない」ということ。当たり前のことなのですが、どうしても忘れてしまいます。結婚する人生/しない人生、子供を育てる人生/育てない人生、離婚する人生/離婚しない人生、家庭と仕事を両立する人生/どちらかを取る人生…と、人生の形は千差万別。全てを経験することはできないんですよね。そして、どちらを選んでもその代償はあると。これは、大学院へ行くとか、職業を選ぶとか、転職をするなど、どのような項目にも当てはまりますよね。
    目標に向けて準備をしていても、理想が叶ったと思っていても何があるかわからない。その時にどうやって切り替えるのか?切り抜けるのか?ということも大事だけど、主人公のように一度ぶっ飛んでみるのもターニングポイントになるのかも…(ただし周りに迷惑をかけない形で!笑)

  • 説教くささがないのが◎
    この映画の良かったところは、説教くささがないところと、最後に「これが正解」とハッピーな主人公の様子が流れて終わり、ではなかったところです。もっと努力してきたところを「自分で」認めて、受け入れて進むことは提示されるのですが、確かにこの主人公にとってはその機会がとても重要なんですね。
    昔の武勇伝語りがちな人とは、またちょっと違う!

  • 絶対に裏切らないシャーリーズ・セロン
    なんといってもシャーリーズ・セロン様の演技が素晴らしすぎる!!群を抜いて美しいのに、とても痛々しくてグロテスクな雰囲気を醸し出していて圧倒されました。また、元彼の妻役であるエリザベス・リーサーとの対比が見事で、人の魅力ってこんな風に操れるのかと感動。

以上、とっても自分本位な映画感想でした。